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鬼のトリオと仏のハラダ
教科:数学

紹介者:管理人


数学が大の苦手だった私にとって、この二人の先生はまさに両極端の存在として今でも記憶に残っています。「鬼」さんのほうは、「数学ができない者は教えても仕方ない」といったスタンスだったようで(自分を振り返ると実際そうでしたが)、ある日の授業で黒板に問題の解答を書く順番が回ってきた私は即座に友人のノートを借りて丸写し。ところがどっこい、一行抜かして写してしまったようで(どこが抜けてたのか理解できず)、ト:「ん?これやったん誰や?」、私:「は、はい」(恐る恐る)、ト:「はん?キミか。キミわかってないやろ」、私:「はあ」(わかっていませんけど)、ト:「みんなはわかるねー。(以下解説を続ける)」という始末でした。

それに引き替え、仏のハラダ先生は、「どこがわからんか?これはな、インテグラルの云々…」とそばに来て優しく説明してくださるのだがやはりさっぱり理解できない私に対して、「数学なんちわからんでもいいぞ。英語ができりゃそれでいい」のようなことを言ってなぐさめてくださったことも。ほんとに温かいお父さんのような先生でした。

ちなみに、「ト」先生は、私たちが当番期のとき、本部の総会でちらっとお見かけしましたが、全体的に一回り小さくなられたような感じで、ニコニコ笑いながら危なげな足取りで階段を降りてこられるお姿を見て、かっての「鬼」というイメージもなく、思わず「お久しぶりです、トリオ先生」と笑顔でご挨拶申し上げました(向こうはこちらのことは覚えていらっしゃらないとは思いますが)。

あれから30年以上も経った今、怖い先生も優しい先生も、どちらも懐かしい思い出です。


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